
ホームページを自社で更新できない原因は、大きく次の3つに分かれます。
ログイン情報が社内に無い
制作会社との契約が納品で終わっている
そもそも直しにくい作りになっている
前の2つは情報と契約を整理すれば解決しますが、3つ目はサイトの作りそのものを見直さないと、担当者が変わるたびに同じことが起きます。
この記事ではStudio特化でホームページ制作と公開後の運用をしているMacminol株式会社が、原因ごとの確かめ方と解決策を対にしてまとめます。最後に社内で直す範囲と任せる範囲の分け方、任せる場合の費用の目安も載せました。

ホームページを更新できない原因は3つに分かれる
当社のNOL-WEBのページには100社以上のお客様に向き合ってきた中で多かった悩みとして、次の2つを載せています。
料金やメニューが変わっても、直せない
制作会社との接点は納品日で切れてしまった
更新できないときはまず「どこで止まっているか」を次の表で切り分けると原因が絞れます。
分類 | よくある状態 | 最初に確かめること |
|---|---|---|
ログイン情報 | 管理画面に入れない・誰が持っているか分からない | 管理画面のURL・アカウント・ドメインの契約者 |
契約 | 制作会社に頼みたいが、保守の契約が無い・連絡がつかない | 契約書の保守の項目・サイトとドメインの権利 |
サイトの作り | 入れるのに、どこを触ればいいか分からない・触ると崩れる | 何で作ったサイトか・直したい所が文字か画像か |
ここからはそれぞれの原因と解決策を順に見ていきます。
ログイン情報が社内に無いときの解決策
原因: 担当者の退職や制作会社任せで情報が散らばっている
管理画面のアカウントを前任の担当者が個人のメールアドレスで作っていた、制作会社がアカウントを持ったまま納品した、という形です。この場合サイトの作りに問題が無くても、入口に立てないので更新できません。
解決策: 3つの情報を1か所にまとめる
まず次の3つを書き出し、社内の共有の場所に保管します。
何で作ったサイトか(WordPress・Studio・HTMLなど)と管理画面のURL
管理画面に入れるアカウントと、その持ち主(会社のメールアドレスか)
ドメインとサーバーの契約者・更新日
何で作ったか分からないときは制作時の見積書や請求書の品目、制作会社とのメールを見ると書いてあることが多いです。
アカウントが前任者の個人メールに紐づいている場合は、会社のメールアドレスのアカウントを追加し、管理者の権限を移してから前任者のアカウントを外します。
Studioで作ったサイトなら、プロジェクトに参加する人ごとに「オーナー」「支払いオーナー」「編集者」の役割(ロール)を割り当てる仕組みです。
オーナーは1つのプロジェクトに複数人設定でき、Studioのヘルプでも1人がログインできなくなっても管理を続けられるように複数人の設定を勧めています(2026年10月時点のヘルプ記事)。
制作会社との契約が納品で終わっているときの解決策
原因: 保守や運用の契約を結んでいない
制作の契約が「公開まで」で終わっていると、公開後の修正は毎回の見積もりになります。小さな文字の差し替えでも見積もりと発注のやり取りが要るので、頼むのが面倒になり、更新が止まっていきます。
制作会社の担当者が替わった、会社と連絡がつかなくなった、という場合も同じ状態になります。
解決策: 権利の所在を確かめてから依頼先を決める
次の順番で確かめると、迷いが減ります。
契約書でサイトのデータとドメインが誰のものになっているかを見る
元の制作会社に連絡がつくなら、月額の保守や都度の修正を頼めるかを聞く
連絡がつかない、または頼みにくいなら、更新を引き受けてくれる別の会社に相談する
作りに無理がある(次の章の状態)なら、作り直しも選択肢に入れる
ドメインが制作会社の名義になっていると、別の会社に移るときに手続きが増えます。これから制作を頼むなら、ドメインを自社名義で契約できるかを最初に確かめておくと安心です。

サイトの作りが原因で直せないときの解決策
管理画面に入れるのに直せない場合は作りに原因があります。制作する側として実装の手順を決めるとき、私たちが気をつけている点と同じなので、そのまま原因の見分け方として紹介します。
原因1: 文字が画像の中に入っている
料金表やキャッチコピーを文字ごと1枚の画像にして載せている作りです。見た目は整いますが、金額を1つ変えるだけでも画像を作り直す必要があり、元のデザインのデータが無いと手が出せません。
解決策は変わる可能性のある文字(料金・営業時間・電話番号・キャンペーンの内容)を画像から外し、テキストとして組み直すことです。写真やイラストは画像のままで構いません。
原因2: お知らせや実績を1件ずつ手で並べている
お知らせ・実績・スタッフ紹介のように同じ形の情報が増えていく所を、毎回ボックスを複製して手で並べている作りです。追加のたびに位置や余白を合わせる必要があり、慣れていない人が触ると崩れます。
解決策は増えていく情報をCMS(記事やお知らせを入力欄から登録する仕組み)で管理することです。
当社のStudioの実装ルールでは「同じ形で内容が変わる繰り返し」と「追加や削除、並べ替えが運用で起きるもの」はCMSで組むと決めています。
会社概要の文章のように変わらない所は通常の配置で組みます。このブログもStudioのCMSで更新しています。
原因3: 触ると崩れる組み方になっている
文字を少し増やしただけで隣の要素と重なる、スマホで見るとはみ出す、という作りです。よくある組み方は次の3つです。
文字の入る箱の高さを固定している(文字が増えると箱からあふれる)
要素の位置を座標で固定している(周りが動くと重なる)
マウスを乗せたときだけ文字が出る(編集画面でその文字の存在に気づきにくい)
Studioが公開しているテンプレート(Studio Store)の審査基準でも、文字の入る箱の縦幅は特に理由が無ければ自動(auto)にすること、マウスを乗せたときだけ出る文字は編集しづらいので避けることが挙げられています。
当社の実装ルールはこの審査基準を土台にしていて、位置の固定は編集のしやすさを必ず損なうものとして扱っています。
解決策は直したい所だけでも組み方を見直すことです。数か所なら部分的な修正で済みますが、サイト全体がこの作りの場合は、作り直したほうが早いこともあります。
原因4: 専門の知識が無いと触れない所に情報がある
HTMLのファイルを直接書き換える作りや、独自のコード(カスタムコード)の中に文字が書かれている作りです。
同じStudio Storeの審査基準ではコードは中身を理解しないと書き換えられず、Studioを問題なく使える人でも編集できるとは限らないとして、テンプレートでのカスタムコードの使用を制限しています。
解決策は更新する可能性がある文字をコードの外に出し、管理画面の入力欄から直せる場所に置くことです。

Studioで社内の人が直せるサイトにする方法
Studioはプログラミングを使わずに画面上でサイトを作れる国産のノーコードツールで、公開後も同じ編集画面から文字や画像を直せます。社内の人に更新してもらう前提なら、次の3点を制作の段階で決めておきます。
誰がどこまで触るかを役割で決める
Studioの「編集者」の役割ではデザインの編集画面とCMS・フォームを操作できますが、プランの変更や支払い履歴の確認はできません。
さらにBusinessプラン以上では編集者ごとに「編集画面での操作」「CMSの操作」「フォームの回答の閲覧」などを個別に制限できます(2026年10月時点)。
Studioのヘルプにはブログやお知らせの更新だけを担当する人の操作をCMSの画面の中に限り、デザインやレイアウトを誤って変えないようにする使い方が載っています。
更新する所をCMSと入力欄に寄せる
前の章の原因2と原因4のとおり、増えていく情報はCMSに、変わる文字はテキストに置きます。CMSの項目名は入力する人が見て分かる日本語にしておくと迷いません。
直し方を1枚のメモにして渡す
「お知らせはここから追加」「料金はこのページのこの箱」のように、よく直す所の手順だけを書いたメモを公開時に渡します。
社内で直す範囲と任せる範囲の分け方
更新の内容を頻度と難しさで分けると、社内で直す所と任せる所が決まります。
更新の内容 | 頻度の例 | 担当の目安 |
|---|---|---|
お知らせ・ブログの追加 | 週1〜月数回 | 社内(CMSから入力) |
料金・営業時間・電話番号の変更 | 年に数回 | 社内か依頼先 |
お客様の声・事例の追加 | 数か月に1回 | 依頼先(取材と原稿づくりが要る) |
セクションやページの追加 | 必要なとき | 依頼先 |
アクセスの数字を見た改善 | 月1回 | 依頼先と社内で一緒に |
お客様の声や事例は集客の面で長く効く情報ですが、原稿づくりに手間がかかるので社内だけだと後回しになりがちです。NOL-WEBでも事例やお客様の声の追加は当社が対応する範囲に入れています。
更新を任せる場合の費用の目安
当社のNOL-WEBを例に公開後の更新を任せる場合の費用を載せます(金額はすべて税別・2026年10月時点のmacminol.com/service/nol-webの表記)。
月額プラン | 月額 | 修正の回数 | ミーティング |
|---|---|---|---|
ライト | 30,000円 | 月1回 | 月1回 |
スタンダード | 40,000円 | 月2回 | 月1回 |
ビジネス | 50,000円 | 月3回 | 月1回 |
修正の対象は既存ページの文字・画像の差し替え、料金表や営業時間の変更、お知らせの掲載代行など
修正の回数を超える追加はセクションの追加が10,000円〜、新しいページが20,000円〜
最低契約期間は12ヶ月
制作から頼む場合は制作費200,000円(10ページまで)に、お知らせを更新できる設定と、CMS・フォーム・内部SEO・アクセス解析の初期設定まで含めています。

よくある質問
制作会社と連絡がつかずログイン情報も分からない場合はどうすればいいですか?
まずドメインとサーバーの契約者を確かめてください。ドメインが自社名義なら、サイトを作り直して同じドメインで公開し直すことができます。ドメインが制作会社の名義の場合は、ドメインの管理会社に名義の変更の手続きを問い合わせるところから始めます。
WordPressで作ったサイトでも自社で更新できるようになりますか?
管理画面に入れるなら、お知らせや固定ページの文字はWordPressの投稿・編集画面から直せます。テーマの改造やプラグインで組まれた部分が多く、触ると崩れる作りの場合は、直す所を絞って組み直すか、Studioのような更新しやすいツールで作り直すかを比べて決めます。StudioとWordPressの違いは「StudioとWordPressを徹底比較!」の記事にまとめています。
Studioで作ったサイトを社内の人に触ってもらうとデザインが崩れませんか?
Businessプラン以上なら編集者ごとに操作の範囲を制限できます。お知らせの更新だけを頼む人はCMSの画面の中に限ると、レイアウトに触れずに更新できます(2026年10月時点のStudioのヘルプによる)。
制作会社に頼むとき契約で確かめておくことは何ですか?
公開後の修正をどの範囲・いくらで頼めるか、サイトのデータとドメインが誰のものか、契約が終わったときにサイトを引き取れるかの3つです。NOL-WEBではドメインは最初からお客様名義で契約していただき、契約の終了時(満了・中途とも)はサイトを譲渡費0円でお渡ししています。最低契約期間は12ヶ月です。
更新をしないままだと何が困りますか?
古い料金や終わったキャンペーンが載っていると、問い合わせの段階で説明のし直しが必要になり、見た人に「この会社は今も動いているのか」と不安を持たれます。料金・営業時間・連絡先のような事実の情報は、変わったらすぐ直せる状態にしておくのが安全です。
更新の止まらないホームページをNOL-WEBで相談する
MacminolのNOL-WEBはStudioで制作したホームページを、公開後も月額で更新・運用するサービスです。
料金やメニューの変更などの修正を毎月の枠で引き受け、月1回のレポートとミーティングで数字を見ながら次に直す所を一緒に決めます。
いまのサイトが直せずに困っているときも、これから作るサイトを更新の止まらない作りにしたいときも、サービスページで料金と流れをご覧ください。
この記事を書いた人
Macminol株式会社 代表
松下 和樹
兵庫県明石市で中小企業のホームページ制作、LINE公式アカウントの構築と運用、AI導入支援を手がける。請求書の発行や会議の記録など自社の業務の多くをAIに任せて回し、その運用の決まりをもとにお客様のAI導入を支援している。
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